農薬や経皮毒を避け有害な食材を避ける

ネオニコチノイド系農薬や有機リン系農薬が発達障害(自閉スペクトラム症)と関連があるとの研究報告があります。このほかにも、さまざまな化学物質が発達障害の誘因として疑われています。食べ物から体内に侵入してくるのは農薬だけではありません。さまざまな化学物質があります。香料や保存料や酸化防止剤などの化学物質が食物から侵入してきます。そして食べ物以外にも皮膚から入り込む有害物質もあります。皮膚から入り込むものに関しては、経皮的侵入をしてくる毒素という意味合いから経皮毒とも呼称されています。

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ヘアカラーには有害な石油系の化学物質が

髪を染める若い女性が多いですが、ヘアカラーの色素は石油系の化学物質であり、それを浸透させる合成界面活性剤もまた人体に有害な経皮毒です。ヘアカラーが有毒であることをあまりにも女性の多くが知りません。金髪や茶髪を好む風潮も問題ですが、そのヘアカラーの原材料が、環境ホルモン作用のある有害物質であることを、もっと周知徹底させるべきです。妊娠や出産に関係のない高齢者が白髪染めにする場合でもこれらの有害物質で、癌になる危険があります。若い女性の場合は、子宮内膜症、子宮筋腫がおこり、不妊症になるのです。ヘアカラーを使う若い女性は即刻、それをやめ、黒髪をもっと大切にすることです。どうしても染めたい場合はヘナなどの天然成分だけを使った安全なヘアカラーにするほうがよいでしょう。

アトピー性皮膚炎や気管支喘息にヘアカラーの経皮毒が影響

皮膚のアレルギーや呼吸器系の喘息などにも影響しているので、こういった疾患のある人もヘアカラーは使わないほうがよいでしょう。かなり以前から子宮内膜症に環境ホルモンがかかわっていることがわかってきています。環境ホルモンとしてはダイオキシンが有名ですが、実は身近にもっと有害な成分があふれています。それは合成界面活性剤です。石油からつくられている合成界面活性剤は、ヘアカラーだけでなく、シャンプーやリンスやヘアコンディショナーの中に含まれており、化粧品であるゆえに規制の対象になっていません。日常的にこれらの物質にさらされた女性の体内に皮膚からの浸透という形で、皮下に蓄積されます。それが体内をめぐっていき、子宮に到達します。そして、その成分は内分泌攪乱物質として作用するので、子宮内膜症や子宮筋腫を誘発するとされているのです。

コンビニの食品は多くの食品添加物を含んでいる

保存を安全に行うことが最優先であるコンビニ食品は化学物質の宝庫でもあります。コンビニに販売されているおにぎりやサンドイッチは、長時間、放置しても、なかなか腐敗をすることがありません。それは、なぜでしょうか。保存料がたっぷりとふりかけられているのです。コンビニの弁当などを食べて、食中毒をおこさぬよう食品添加物を大量に使用しているのです。化学物質を大量に使っているがゆえに、腐敗しないのです。そのような食べ物を毎日のように食べている人はどうなるでしょうか。日々、体内に食品添加物が蓄積していきます。これは経皮的というよりも経口的に体内に侵入してくる有害物質です。

ネオニコチノイド系農薬でニホンミツバチが激減

ネオニコチノイド系農薬の使用をやめるとミツバチの巣が増えることも明らかになってきています。ニホンミツバチの養蜂を営む業者の多くは、ネオニコチノイド系農薬でミツバチが死滅することを突き止めています。無農薬・無化学肥料の循環型農業をしながらミツバチを飼育している農家でも周辺のネオニコチノイド系農薬のため巣箱からミツバチが消えるようになりました。この農薬で子供の発達障害が増えるとの研究もあります。

周辺からネオニコ系農薬を遠ざければニホンミツバチは復活する

ミカンや稲作の農家がネオニコチノイド系農薬を使えば、ミツバチは死滅します。「ネオニコ系農薬が原因」とほとんどの養蜂業者は考えています。ネオニコチノイドの有害性は、ひと山越えた土地にネオニコチノイド系を使う農家があれば、ダメージが出るほどです。ネオニコチノイド系農薬とはタバコのニコチンに似た成分の農薬です。神経伝達物質アセチルコリンの受容体に結合し、神経細胞を興奮させ昆虫を死に至らせますが、人間の子供の発達障害を引き起こす可能性があることが世界的にも知られています。ネオニコチノイド系農薬は根や葉などから吸収され、作物全体に浸透する性質があり、効果が長期間続くので、人体にも有害なのです。ミツバチなどの生態系への影響だけではなく、子供の脳の発達障害を起こすとされるので政府が使用禁止措置にすべきものです。農水省は農薬メーカーと癒着でもあるのでしょうか。どうして、危険薬物を禁止しないのでしょうか。

ミツバチの大量死や失踪はネオニコチノイド系農薬の仕業

農家にネオニコチノイド系農薬の使用をやめさせるとミツバチの死滅が収まった事例もあり、世界中で報告が相次ぐミツバチの失跡と大量死がネオニコチノイド系農薬によるものであることは明白です。欧州ではすでに成分の使用禁止が決まっています。日本は対応が遅れているのです。ミツバチは作物、果実の花粉を媒介しますから農業生産にとって重要な存在です。ところが、ネオニコチノイド系農薬が普及してきてから、特に2000年代以降、ミツバチの群れが崩壊する異変が世界的に増えています。神経毒として有害なネオニコ系農薬は世界において使用禁止の流れが生まれつつあります。欧州連合(EU)は使用を制限する対策をすでに行っています。2018年2月には、欧州食品安全機関(EFSA)がミツバチの維持にとってのリスクであるとコメントしています。欧州委員会は2018年4月27日、ネオニコチノイド系農薬の成分3種(イミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサム)の屋外使用の禁止を法制化しました。日本でもすみやかにそうすべき状況です。

日本の農林水産省はネオニコ系農薬が影響する可能性を認めよ

ところが、日本政府は、稲作のカメムシ防除に重要だとして、世界の流れと逆行するような対応です。残留基準を緩和し、新たな成分を登録するなど世界の流れと逆行していると批判する専門家もいます。日弁連は17年12月、暫定的な使用禁止を求める意見書を農水相に提出しています。ネオニコチノイド系農薬は、1990年代に登場した、まだ新しい農薬です。それまでは日本でもほとんど使われていなかったものです。発達障害の子供が増えている日本の現状は、まるでこのネオニコチノイド系農薬の普及に時期を同じくしているのです。日本政府は少子化対策をするのなら、少ない子供が健全に育つために、あらゆる対策を講じるべきです。もし、少ない子供がさらにネオニコチノイド系農薬で発達障害にさせられているとすれば、これは日本の国力がどんどん低下する大きな原因ともなるのです。日本政府は今すぐににでも、ネオニコチノイド系農薬のイミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサムの屋外使用の禁止を法制化し、欧州と同じ水準にするべきです。日本の子供の脳を守るためにも政府がしっかりと対策する必要があります。

蜂蜜75%にネオニコチノイド系農薬が含有

世界各地の蜂蜜の75%に、ミツバチの大量死との関連が指摘されるネオニコチノイド系農薬が含まれていたという調査結果が米科学誌サイエンスに発表されました。はちみつに含まれる農薬は、世界の広い地域で検出されています。ネオニコチノイド系農薬は、ミツバチの生態に影響を与える恐れがあると専門家は述べています。チームは、日本を含むアジア、北米、南米、欧州、オセアニア、アフリカの各地域からの198の蜂蜜のサンプルのうち、75%がネオニコチノイド系農薬を含んでいたのです。

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