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どんなビタミンを組み合わせるといいか
発達障害の人にピクノジェノールというサプリメントが助けとなると「大人の発達障害」で知られる星野仁彦医師の著書に記載されています。花粉症やアレルギー性鼻炎そしてアトピー性皮膚炎などを改善させるには、ビタミンDの慢性的な欠乏状態を改善することが必要であるとわかってきています。そこでおすすめなのが市販のビタミンDサプリメントです。これは整形外科などで骨粗鬆症の患者向けに処方されている活性型ビタミンDとは違って、副作用がでにくいので安全です。副作用というのは過剰摂取の問題のことですが、それとて、毎日2000国際単位(IU)を服用するレベルではまったく心配ないといっていいでしょう。なぜなら、成人男性では毎日4000IUは消費されているからです。
ビタミンDを補充することでアレルギー由来の皮膚炎、鼻炎、関節痛、全身倦怠感などがみるみるとれていくのが実感されることでしょう。これ以外に組み合わせるとよいものがビタミンCです。青みかんサプリが花粉症にいいのは、アレルギー反応を抑制するヘスペリジンが含まれているだけではなく、青みかんそのものがビタミンCを豊富に含んでいることも関連しているのです。その意味で花粉症やアレルギー性鼻炎に最強の組み合わせは、ビタミンDサプリと青みかんサプリの組み合わせもしくは、青みかんの代わりにじゃばらサプリでもいいでしょう。同じかんきつ類なので、双方ともビタミンCが豊富に含まれています。これに加えてさらによいのが、ビタミンAを補充することです。ビタミンAは粘膜機能を強化して、粘膜の免疫力を正常化させますので、アレルギーによる粘膜の異常な炎症や反応を鎮め、安定化させてくれるのです。
ビタミンAを簡便に補充
肝油ドロップです。ドラッグストアでも入手できる肝油ドロップは、ビタミンAとビタミンDが両方含まれています。子どもであれば、これだけで、ビタミンAとDとが必要量だけ補えるのです。大人の場合は、ビタミンDについては、別途サプリメントで補充することで必要量まで達します。女性であれば、毎日2000IUは飲んだほうがいいですが、男性であれば、2000から4000IU、サプリメントや肝油で補うといでしょう。カワイビタミンC肝油ドロップは、D,A,Cがすべて含まれていて便利です。花粉症への対策として、いろいろな方法があります。花粉そのものを排除するための空気清浄機や、花粉症メガネ、そしてマスクなどがそれです。これに対して、体の免疫応答、免疫反応を正常化して、アレルギー症状がおこらないようにしていく方法もあります。サプリメントとしては、ヘスペリジンを含む、青みかんのサプリが有名です。同じようなタイプとしては、同じかんきつ類のじゃばらがあります。青みかんやじゃばらは、抗アレルギー作用が研究によって明らかになっています。ヘスペリジンなどのかんきつ類の成分はアレルギー反応を抑制してくれるのです。緑茶の一種である、べにふうき茶も有名です。これはメチル化カテキンの抗アレルギー作用を活用しています。京都府の宇治田原町や、鹿児島などで、栽培されているのがべにふうき茶です。
花粉症対策の手段
ビタミンDの欠乏への対策をあわせておこなうことでいっそう大きな成果を得ることができるでしょう。つまり、毎日2000単位のビタミンDをサプリメントで服用すればいいのです。現代人のほとんどは、慢性的なビタミンD欠乏の状態にあると多くの研究者が指摘しています。これは主には日光にあたらなくなったからです。いくら、青みかんやじゃばらのサプリメントをとっても効果がでないという場合は、それにビタミンDを併用することをおすすめします。ビタミンD欠乏を補うことで、免疫機能を是正して、アレルギーと免疫の働きを健全化することで、さまざまな健康面での好影響があるはずです。医療機関にいけば、多くの場合、花粉症には抗アレルギー剤とよばれる錠剤が処方されます。市販されてドラッグストアでも入手できる、アレグラ、アレジオンが有名です。これらの薬は、アレルギー反応を担当している化学物質の流れをとめることで、症状をおさえこむものですが、種類によっては、副作用で眠気がでるものもあります。中には強い眠気を誘発するので、車の運転ができない、仕事ができないなどのデメリットもあります。一方、医師によっては漢方薬を保険診療で処方してくれる場合もあります。
花粉症に効く漢方処方
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、香蘇散(こうそさん)などが花粉症の症状である、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを緩和してくれます。漢方は西洋薬と違って眠くなりません。眠くなる成分を含んでいないのです。漢方薬はドラッグストアでも購入することができます。抗アレルギー剤もドラッグストアで購入できるようになりました。医師にかかる時間がない場合はドラッグストアを活用してもよいでしょう。こうした治療と併用して、活用したいのがビタミンDということになります。免疫機能を健全化して、アレルギーを改善することが研究で明らかになりつつあるビタミンDを、サプリメントとして補充することは有益です。アレルギーを完全に封じ込めたり、花粉症の症状をすっきりとなくすには、ビタミンDの補充を毎日2000単位程度、サプリで行いながら、他のセルフケアを併用すると効果的なのです。
青みかんサプリと花粉症
青みかんというのは温州みかんの未熟果のことです。この青みかんには、ヘスペリジンという成分が多く含まれ、これが抗アレルギー作用をもっていることがわかっています。青みかんサプリは、βカロテン、ビタミンCなども豊富で、健康効果も高いので、花粉症の人のサプリメントとして、大人気になっています。青みかんの効果を最初に見出して、研究成果を報告したのは、近畿大学農学部と薬学部です。契約農家に無農薬の青みかんを生産させて、青みかんサプリを完成させたのです。眠くなるといった副作用もなく、アンチエイジングによい他の成分も含まれるので、おすすめできるサプリです。このサプリだけで症状がとれる人はそれでもよいのかもしれませんが、できれば、ビタミンDの補充もあわせて行うべきです。その理由はほとんどの人は慢性的なビタミンD不足が背景にあって、アレルギーを発症しているからです。根本にあるビタミンD不足を是正すると、免疫機能が正常化されて、アレルギー反応がしだいにおさまります。その状態で、青みかんなどを使うと、相乗効果が期待できます。ビタミンDの、リンパ球の抗体産生を抑制したり、制御性T細胞の働きを適正にする作用が、青みかんの働きを助けることになります。毎日2000IUを補充すれば、一日に必要な分量のビタミンDが摂取できます。
じゃばらと花粉症
「じゃばら」というかんきつ類が花粉症の症状緩和によいとする研究が、いくつかの研究機関によって報告されています。じゃばらというのは、和歌山県の北山村に自生していたかんきつ類です。じゃばらの抗アレルギー作用についての研究報告によると、花粉症によるくしゃみや鼻づまり、鼻水に対して、緩和する作用があるとのことです。じゃばらのサプリメントやジュースも発売されています。じゃばらは、和歌山県北山村にだけ原産していた特殊なかんきつ類です。北山村では、じゃばらドリンクやアメなどさまざまな生産品を出していますが、それらを頻繁に食べている人の花粉症などのアレルギー症状がしだいに緩和され、軽減していることがわかってきたのです。岐阜大学などのいくつかの研究機関で、じゃばらの健康作用を分析した結果、アレルギー反応を抑制する働きがあることが判明したのです。これは専門誌にすぐに報告されました。そして、じゃばらサプリメントを考案して、本格的に花粉症への効果を北山村の役場のホームページにてアンケート調査の形で情報を集めました。すると、次々に花粉症にきいたとの感想がよせられたのです。青みかんと同じで、かんきつ類のもつアレルギー抑制の働きも、ビタミンDを補うことを併用しながらのほうが効果が大きいでしょう。
アレルギーの背景にあるビタミンD不足
それだけでアレルギーが改善することも多いでしょう。免疫機能を改善するには、ビタミンDを毎日2000単位ほど、サプリメントとして摂取するとよいでしょう。関節痛とビタミンD関節の痛みにはビタミンDが効くことを知っていますか?リウマチなどの膠原病でも、変形性でも、ビタミンDを補うとその痛みが軽減するという研究報告があります。「サーファーに花粉症はいない」などの書籍も出ていますが、ビタミンDは、ほとんどの日本人が欠乏状態になっており、それが癌やアレルギーや膠原病や関節の病気や高血圧のほんとうの原因です。ビタミンDは、通販で買えますが、成人の男性であれば、毎日4000単位飲む必要があるので、一カプセル2000単位入っている製品がおすすめです。慢性関節リウマチ、変形性腰椎症、変形性膝関節症、頚椎症、こういった疾患では、痛みがつらいものとなります。多くの場合、鎮痛剤を使って、その痛みを抑えることになりますが、もし、ビタミンDを補えば、その痛みが緩和される可能性があります。こうした関節を痛める疾患の多く、そして膠原病とよばれる慢性関節リウマチをはじめとする疾患の多くは、免疫の働きに乱れがあるときにおこります。ビタミンDは、人間の免疫機能のバランスを健常にする働きをしており、それが不足することがこれらの病気の発生の遠因になっているとされるのです。現代人の多くは慢性的に、この重要なビタミンが欠乏した状態になっています。それは、日光にあたらなくなっていることが最大の原因です。日光にあたると、ビタミンDは皮下合成されますが、現代人の多くは直射日光にあたる機会が減っていて、皮下合成が不足したままです。これをサプリメントで補うことで、痛みを緩和できる可能性があります。