発達障害とは?

発達障害はADHDやアスペルガー症候群などの疾患の総称です。ADHDは注意欠陥多動性障害ともよばれ、あたらしいものへの好奇心が強くて、あきっぽい気質がつよい傾向があります。衝動性があり、注意や興味がうつろいやすい傾向があります。ADHDは、もともとの生まれつきの気質が背景にあり、そこに教育環境つまり不安定であったり非共感的な養育が加わったときに症状が強まりやすいということがわかっています。つまり育てる環境も大きな影響をもっているということです。もし、もともとの生まれつきの気質の中にADHDになりやすいものがあっても、それが出てこない場合もあります。

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育て方を工夫すれば克服できるADHD

養育環境が安定していて、両親や周囲から共感的な育て方つまり「ほめて、認めて、長所をのばす」ような育てられ方をすると、ADHDの症状はほとんど出てこないこともわかってきています。ところが実際にADHDの傾向があると、ますます両親はいらだち、その子どもへの共感がうすれ、批判的に接したり、感情的になって不安定なかかわり方をするので、その不安定で非共感的な養育のためにADHDの症状がいっそう顕著になってくるのです。そして、ADHDの子どもがそのまま成長すると、境界性パーソナリティ障害を発症しやすいこともわかってきています。

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