発達障害の子供を上手に育てる

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発達障害は発達がアンバランス

発達障害の子供を上手に育てることで、その症状を改善していくには、どのようなことに気をつけていけばいいのでしょうか。もっとも大切なことは、子供の持つ長所や特性を見極めて、それを伸ばすことです。好きなこと、興味のある分野を自由に探求させてあげることで、本来の能力以上に諸能力は向上させることができます。できることとできないことがあるのが気になるのは親としての自然な感情ですが、できないことを責めても、できるようにはなりません。まず、できることをさせていくことで、できなかったことも少しずつできてくるのです。

未発達な部分を伸ばしていくことは可能

発達障害というのは、発達がアンバランスであるというだけであり、後天的にその未発達な部分を伸ばしていくことは不可能ではありません。発達障害ではない子に比べて、時間がかかり、手間がかかるだけです。ピクノジェノールなどのサプリメントを補ってあげることも大切ですが、もっとも重要なことは親が子供の可能性についてどこまでも信じてあげることです。そして、共感的な子育てを基礎とし、否定ではなく肯定によるかかわりを心がけましょう。発達障害の子供の場合、運動能力に劣る子供が多い傾向がありますが、運動能力に関してだけはできないからといって放置しておくのは賢明ではありません。

幼児期に身体能力のトレーニングをさせる

9歳ごろまでの肉体は、鍛錬すると運動能力は向上するからです。発達障害の子供でもこれは同じであり、たとえばダンスや舞踏やバスケットボール、水泳などを習わせてあげることで、普通の子供とそれほど変わらないレベルまで運動能力が向上します。幼児期にこうした機会を与えないと、いわゆる「運動音痴」な子供になります。そのため、できるだけ、全身運動になるものを幼児期から習わせることをおすすめします。ダンス、水泳などは、コーチと生徒のかかわりの中で行うので、集団でのコミュニケーションが苦手な発達障害の子供でも比較的、取り組みやすい運動です。

危険な農薬と発達障害

自閉症を含めた発達障害児の急増の原因はなんでしょうか。最新の情報によれば、日本でも、アメリカでも、発達障害と環境化学物質汚染に大きな関連があることが判明してきています。有機リン系農薬やPCB(ポリ塩化ビフェニール)などが発達障害をおこすことがわかってきたのです。これらは脳に有害な神経毒性を持っています。食材から侵入し、最初に妊婦や胎児が汚染され、毒物が蓄積することで、最終的に子供の脳の神経回路が正常に発達せず、発達障害などの行動異常を引き起こすのです。ハーバード大学研究チームが、子どもが有機リン系の農薬を低濃度でも摂取すると、ADHDになりやすいことを小児学会誌に発表しました。危険な農薬を使い続けると、発達障害児は今後も増加する可能性があります。農薬の使用量を減らし、農薬が含まれている家庭用殺虫剤の使用もやめるべきです。女性や子供は無農薬の野菜や果物を食べることが大切です。

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