発達障害の一種であるアスペルガー症候群の人は、協調運動が不得手です。縄跳び、球技、スポーツが不得意なのです。この協調運動の不器用さはアスペルガー症候群のほうがADHDよりも顕著です。おそらく小脳の発達が未熟だからではないかといわれています。一方で驚異的な学習能力を示すこともあるアスペルガーですが、身体能力の中でも協調運動に関するものは苦手なのです。
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発達障害の人の協調運動を改善させるには
この協調運動の不器用さ、そして不注意、多動性に対して、近年、フランスに自生する松の一種の樹皮抽出物、ピクノジェノールが緩和する可能性があるとの研究結果が報告され、アメリカでは特許取得されています。日本でもピクノジェノールは入手が可能です。発達障害の人は、それに本人が気づかず、周囲も知らず、適切な治療やサポートがなされていない場合があります。発達障害の治療は、心理教育と環境調整、認知行動療法などの心理療法、そのほか自助グループ、薬物療法によってなされます。
認知行動療法は「考え方の枠組み」の歪みを修正
客観性を欠いた歪んだ現状認識を「認知の歪み」といいます。これにまず気づきを与えて、自覚をさせることで、修正します。なんでも他人のせいにして咎めたり、悲観的になる「マイナス思考」やしなければならない」とう思考にとらわれる「すべき思考」などがあります。ものごとを善か悪か、敵か味方かと白黒で考える「二分思考」、あるいは「二者択一思考」も本人を苦しめる認知の歪みの一種です。
ピクノジェノールの作用と発達障害
日本における薬物療法としてはメチルフェニデート(リタリン、コンサータ)を用いますが、海外の研究によれば、日本ではまだ健康食品の扱いであるピクノジェノールが欧米で発達障害の患者の不安定さを緩和したという研究報告が出ています。落ち着きに欠けていて衝動的な状態が目立つのが「注意欠陥・多動性障害」つまりADHDですが、「アスペルガー症候群」は、対人関係のスキル、社会性に問題があります。これに学習つまり読み書きの習得がうまくできない「学習障害」を含め、総称して「発達障害」といいます。これらを総称して、自閉症スペクトラム障害と呼ぶようになりました。
「注意欠陥・多動性障害」ADHD
これら発達障害つまり自閉症スペクトラム障害の問題行動を軽減する可能性が期待されているのが、松の樹脂からとれるピクノジェノールです。健康食品として入手できるので気軽に試してみる価値はありそうです。ADHDや学習障害については、食事やサプリの助けも役立つ可能性があります。このほか、ホスファチジルセリンという成分も注目されています。大豆に多く含まれる成分で脳機能を高める重要な成分とされ、魚に含まれるDHAやEPAとあわせて、食事やサプリメントで補う人が増えているようです。
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