目次
発達障害はある種のパーソナリティ障害を合併しやすい
発達障害はいろいろな精神疾患になりやすいですが、
パーソナリティ障害の発症も多くなります。
発達障害のためにおこる人格の偏りが修正できないまま
助長されてパーソナリティ障害になるのです。
アスペルガー症候群は強迫性パーソナリティ障害を合併しやすい
アスペルガー症候群は、人付き合いが苦手でこだわりが強いのが
特徴ですが、そこから、強迫性パーソナリティ障害や
シゾイドパーソナリティ障害が発症する場合もあります。
ADHD(注意欠陥、多動性障害)は多動、衝動的、飽きっぽいのが
特徴ですが、そこから、境界性パーソナリティ障害や
反社会性パーソナリティ障害になる場合もあります。
ADHDは境界性パーソナリティ障害になりやすい
ADHDは対人関係での悩みが多い傾向がありますが
自己価値が低く、見捨てられることへの不安が強ければ、
境界性パーソナリティ障害を合併している可能性が高いです。
否定的な思考や被害者意識の増大している場合には、
距離をとって接することが重要なタイプもあります。
妄想性パーソナリティ障害を合併している場合です。
強い猜疑心があるのが妄想性パーソナリティの特徴です。
この場合は不用意に親しくなりすぎず、礼儀や約束を守り、
ビジネスライクに接することが安定するコツです。
逆恨みされないために距離をとるのです。
シゾイドパーソナリティや失調型パーソナリティでも
ある程度の距離感が大切になります。