発達障害と呼ばないで

発達障害の中には、両親の育て方がその子どもの特性にあっておらず、そのせいでかえって症状がひどくなるケースもあれば、子どもの特性を伸ばす適切な働きかけができる両親のおかげで、症状がほとんど目立たなくなり、改善するケースの二通りがあることがわかってきています。発達障害は、これまで脳機能の問題であり、両親の育て方次第でそれが改善したり悪化したりする事実が軽視されてきました。しかし、これは発達障害の本質を見誤っているとらえ方です。そもそも発達障害の子どもは、非定型発達をしているというだけであって、他の子どもの発達の仕方と違っているところがあるというだけのことです。他の子どもよりも優れたところもあれば、おとったところもあるということなのです。発達障害は親の愛情不足でおこるといった市長がいて、それが問題視されていました。発達障害の発生原因は愛情不足とは無関係であるかもしれませんが、その子どもの症状がひどくなるのか軽くなるのか、その運命を握るのは、両親の子どもへの接し方です。


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愛着障害と発達障害

非共感的な育て方をされれば、発達障害は、愛着障害を合併して、いっそう症状が悪化します。それと同時に知るべきことは発達障害ではない子どもであっても、愛着障害が重度になると、まるで発達障害の子どもであるかのような症状が出てくるという点なのです。本書では、そのような愛着障害の子どもが、発達障害と誤診されてしまい、障害の烙印をおされている問題点を指摘しています。そして、そもそも非定型発達に過ぎないものを発達障害という呼称で呼ぶことそのものが問題であると主張しており、これは非常に説得力のある意見です。アスペルガー症候群にしてもADHDにしても、成人するとほとんど正常になって、症状が消えてしまう事例は多々ありますし、大人になってから発見される事例でも、適材適所に配置して、その人の個性として受け止めて、長所進展の方針で伸ばすことで、社会に適応できるばかりでなく、普通人の場合よりもいっそうすばらしい業績を打ち立てることも多いということを私達は忘れてはならないのです。

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