ゲームやスマホに依存しやすい発達障害の子供を育てるには

ゲーム依存やスマホ依存になる人の中にはかなりの頻度で発達障害を抱える人が含まれます。発達障害はゲーム、スマホ、薬物などさまざまなものの依存症に陥りやすいのです。発達障害の傾向があることを早期に見つけ出し、あらかじめ依存症になることから子供を守ってあげることが大切なのです。

目次

発達障害(自閉スペクトラム症、ADHD)と愛着障害

発達障害の子供を育てることにおいて、最大の失敗は、愛情を注がないことです。なぜ親は愛情を注げないのかといえば、それは、発達障害の子供との上手なコミュニケーションができないからにほかなりません。意思疎通がうまくいかないことによって、十分に愛情を注ぐことができない心理状態になり、結果的に子供を傷つける言動を行ってしまうようになります。すると、発達障害の子供は愛情不足から、愛着障害をも抱えるようになります。発達障害の子供が愛着障害を抱えると、発達障害のさまざまな困った症状がいっそう悪化してしまうことになるのです。

愛情欠乏が発達障害の子のスマホやゲームへの依存を加速する

これはADHDでも自閉スペクトラム症、アスペルガーでも同じです。子供が親から愛されていないという受け取り方をしてしまうような対応はそれゆえに厳禁です。意思疎通がうまくいくかいかないかにかかわらず、親の愛情が変わらず子供に注がれているように親は意識的に振舞う必要があります。発達障害の子供に対して、欠如している能力を少しでも高めようと訓練したり、働きかける親の気持ちはわかりますが、それよりもむしろ長所をどんどん伸ばすことに尽力されるほうが結果的にはよい方向に向かいます。
そのようにしないと、ストレスから、ゲームやスマホへの依存に走るようになるのです。

発達障害のゲーム依存を予防する方法

発達障害を持つ子供の場合も、長所をどんどん伸ばせば、短所もそれにひっぱられるようにしてしだいに克服され、成人するころにはほとんど目立たなくなることも多いです。最初から短所の克服をめざしていくと、子供は萎縮し、自信喪失に陥る恐れがあります。発達障害の子供の場合、それがADHDでもアスペルガーでも、とにかく、その子の長所を見出して、そこを伸ばしてあげることに全力を尽くすことをお勧めします。そのほうが、子供は幸せな人生を送れるようになります。つまり、発達障害の子供の子育ての極意とは長所進展法にあるといえるのです。どんな子供も親の目でじっくり観察すると得意分野や秀でたところが必ず見つかります。それをさらに磨いて伸ばしてあげることこそ、親としての最大の愛情表現であると理解することです。愛情をたっぷりと受け取れば、スマホ依存やゲーム依存になることは防止されます。

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