発達障害の緩和には愛着障害の防止の配慮が不可欠

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アスペルガー症候群と診断される事例が増加

発達障害の診断数の増加は、0歳児保育の増加と無関係ではないともいわれています。
0歳の時期、赤ちゃんの脳が発達する重要な期間、母親との密着と、
母親からの無条件の保護が、乳幼児の脳機能とメンタルの発達を促進します。

この必要な刺激が得られないことで、発達障害が顕在化し、
その後の成長段階の中で、それが現れてくる可能性があるといわれています。
医学的に考えると、0歳児から三歳児までは母親が自宅でいつもそばにいて
育てることが、こうした疾患の顕在化を防止する最善の策なのです。

国は母親が働かずとも乳幼児を育てられる経済支援に方向転換すべき

診断がついてからでも、母親がそれまでのアプローチを改めて、
子供の状態にあわせて、愛情を与える努力を重ねると、
次第に良い方向にむかうことも多いことが研究者の報告で知られているのです。

発達障害の特徴として、コミュニケーションが
うまくできないという問題があげられます。
母親による地道は働きかけでコミュニケーション力を高められることも
多くの研究で明らかになっています。症状の緩和には母親が重要な役割を担います。

親としては、この問題でイライラしたり、苦しんだりすることが多くなります。
その心理的ストレスの緩和を助けるカウンセラー、心理療法士も配置が必要です。

子供に愛情を注げる社会環境の構築を国が支援するべき段階

子供にイライラをぶつけることは、かえって、
子供の無意識に「虐待された」「見放された」
というマイナスのメッセージを植えつけることになりかねません。

これが愛着障害と呼ばれる心理状態をもたらします。
愛着障害をともなうと発達障害のいろいろな症状はひどくなります。
忍耐強く、愛情をもって、子供の状態を個性ぐらいに受け止め、
温かく見守ることで、かえって状況は良くなっていくのです。

今の日本の教育の問題でもっとも重要なことは、道徳教育です。
親も道徳教育を受けていないので、子供に教えられないと
いう事例が増えています。

これからは、母親が子供を預けて働けるようにすることよりも、
むしろ家庭で子供と過ごす時間を増やせるような経済支援を各家庭に
十分に行い、心理療法士の配置を増やして母親の相談を受け付け、

子育てのストレスで母親が挫折しないようにサポートをするべきです。
その結果、母親との密着が増えた発達障害の子どもは症状が緩和され、
社会に適応できるまで能力を向上させていくことが期待できるのです。

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